大手出版社の講談社が2月21日に発表した通期決算で、電子書籍の売り上げが紙の出版物を初めて上回った。「東京卍リベンジャーズ」「進撃の巨人」などを含む電子コミックが大きく売り上げを伸ばしたことが要因だ。
2020年12月から21年11月までの同社の売り上げ約1707億円(前年比17・8%増)のうち、紙の出版物は約662億円(同4・4%増)、電子書籍は約690億円(同30・2%増)。当期純利益は約155億円(同43・0%増)で過去最高益だった。
前年の通期決算では、電子書籍を含むデジタル関連収入に国内外の権利ビジネスによる収入を合わせた「事業収入」が紙の出版物を初めて上回ったが、今回は電子書籍単体で紙の出版物を上回った。同社が運営するマンガ配信アプリ「マガジンポケット」の成長も電子の増収に寄与した。同社は「10年以上前からデジタル化に取り組んできた結果だ」としている。
一方で、紙の出版物も8年ぶ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル